加工技術事業部ロトフロン
優れた耐性を発揮
『ロトフロン』はフッ素樹脂の特長である耐蝕性を極限まで高めた加工法です。
酸やアルカリなどの内容物から設備や製品を守り続けます。同時に外部からの衝撃にも耐性を持ちます。
施工可能な『ロトフロン』
タンク内部に突起物や内壁があるタンクローリーや長尺のフランジ付パイプ、サニタリー配管など、さまざまな形状の対象物に施工することができます。
ロトフロンの特徴
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厚膜
浸透が懸念されるフッ素樹脂でも厚膜にすることにより透過を遅らせることが可能です。厚膜加工が可能なことも『ロトフロン』の優れている点です。
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強密着
密着性を向上させるため、プライマーというバインダー効果のある施工をしています。そのため、ブリスターの要因となる密着力の低下を極限まで抑えることができます。
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単層
『ロトフロン』では1ベーク1プライにて施工しています。そのため、層間剥離や継ぎ目からの浸透を懸念する必要はありません。
主な用途
- 化学プラント
- 蒸留塔、吸着塔、反応塔、交換塔、濾過槽、凝集槽、分離器、脱脂槽、一般配管類、三次元配管、ヘッダー管、遠心分離器
- 貯槽
- 鍍金槽、受槽、ホッパー、スクラバー、精錬槽、ストレーナー、電解槽、撹拌槽
- その他
- サニタリー管、フェルール管、コンテナ、ローリータンク、ポンプケーシング、バタフライ弁、ダイヤフラム弁、半導体関連機材、目皿、撹拌翼、ミキサー
製造工程
空焼き
400℃で約2時間、基材の油分を取り除くために空焼きします。
ブラスト処理
アンカー効果を利用して密着力を高めるため、ライニング面のブラスト処理を行ないます。
プライマー施工
基材と被膜とのバインダーとしてプライマー施工を行ないます。
治具取り付け(セット)
基材を密閉状態にし、回転炉にセットします。
被膜成型
炉内にて基材を回転させながら、原料を溶融させ被膜を成型します。
仕上げ
治具を取外し、機械加工により精度を調整します。
ロトフロン工法とは
ライニングを施工する機器の中にフッ素樹脂粉末を入れ、2軸+α方向に回転させながら加熱すると、粉末が溶融し、機器の内面にトレースされて被膜が形成されます。その後、冷却して固化させることにより、強密着で継ぎ目のない厚膜の焼付けライニング層を得る施工法が『ロトフロン工法』です。この施工法によって単層の熱履歴の短い、きわめて高耐蝕の性能を有する被膜が得られます。
詳しい技術資料はこちらから製品紹介
製品薬液貯蔵タンク
海洋汚染のもとになるバラスト水の処理用の薬液貯蔵タンクの内面保護として『ロトフロン』が採用されています。振動による破損もないため、乗り物にも搭載できます。
製品ロトフロンサニタリー
サニタリー配管に厚膜のフッ素樹脂をライニングしています。シール面まで一体成型されており、浸透や劣化を抑えることができます。
製品撹拌機用タンク
薬品製造工場にてご利用いただいています。タンク内に突起物がある場合でも一体的に施工できます。
実績その他製品
製品情報PDFカタログお客様の声
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化学系S社様
内容物が弗酸系でグラスライニングが使用できず、高温でもあるためテフロンのシートライニングを施工していました。ただ、それでは耐久性に乏しいため『ロトフロン』を採用したところ、耐久期間が4倍になりました。
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化学系М社様
硫酸系で高温の凝縮器に対し、硝子ではテフロンの耐久性が乏しく、ハステロイで機器を製作しましたが、溶接部が定期的に腐食します。大変な補修作業を改善できないかと『ロトフロン』を施工したところ、補修の必要がなくなり相当のコストダウンにつながりました。
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電気系P社
苛性ソーダのラインの装置でゴムライニングを施していましたが、耐久性が乏しいことから『ロトフロン』を依頼しました。今では取替もなくなり、海外工場のプラントでも『ロトフロン』を施しています。厚膜で寸法精度が厳しいため、被膜の機械加工が可能な『ロトフロン』以外では対応できないだろうと思っています。
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製薬系S社
医薬品のバルク製造の配管で従来GLから『ロトフロンサニタリー』に改造しました。分解洗浄も容易で破損することなく、地震後の復旧も早くできました。現在も順次、生産ラインを『ロトフロンサニタリー』に変更しています。
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